神戸地裁は、５月１１日、民事訴訟を対象に、裁判所と弁護士事務所などをインターネットでつなぎ、弁護士や裁判官、訴訟当事者が手続きを進められる「ウェブ会議」を、争点、証拠整理を行う、争点整理手続において地裁本庁で始めたそうです。

現在のコロナの状況下で、裁判期日が取消されている現状で、事件について進展が可能な点で、画期的といえます。

また、代理人も裁判所が特に遠隔な場合などに、裁判所に行かなくとも裁判手続きに参加できるため、時間短縮のためにも有益だといえます。

以前より、争点整理を行う弁論準備手続において、代理人の両方ではなく、一方のみについて電話会議システムにより手続きを行うということは行われていました。しかし、双方の代理人が代理人の事務所から参加する、ということは知る限り行われておりませんでした。

詳細はわかりませんが、今回の「ウェブ会議」の導入により、双方代理人が代理人事務所から弁論準備手続に参加できるのだとすると、裁判期日の取消しの必要性も減少すると考えられ（裁判所での「密」も避けられ）、効果的な制度ではないかと思われます。

早く全国の裁判所で導入されることを期待します。